Maga Arianna  ひらがなはこちら

千切れ雲を震わせ
風を強く揺さぶる
未知の呻く気配も
ものともせずに

向かうのが
鉄の迷宮なら
あなた護り導く
魔術を紡ごう

糸先を手繰って辿り着いて
証してよ私はここにいると
夢ならば幾つだってあげましょう
ふたりでと望んでくれるのなら

鑞で編んだ脆い翼などより
あなたとの確かな今が欲しい
恋なんて宙に舞う言葉では
誓えない光をここに見せて


葬送にも見紛う
深い闇の帳が
窓の外を支配し
星も消す夜は

ねえ、仄甘い声音で
名前を呼んで
私がこの私で
いられるように

繋ぐ手を決して離さないで
幻に飲み込まれないように
あなたからまだ奪われたくはない
神話になどなるには早すぎるの


裂かれた世の境目の向こう側から
見つめてくる何かに抗いたくて

何度でもあなたの名前を呼ぶ
この喉が嗄れて血を吐いたって
足下の崖が崩れる前に
抱きとめて、この世界の私を



題名:Maga Arianna(マーガ・アリアンナ)
原曲:大空魔術
編曲:シイナフユキ / Saga Novel

一言:テセウスとアリアドネは永遠のテーマ。蓮メリちゅっちゅ。